頭の脂肪を落とすための日記

月が綺麗で、風が吹く日に開設しようと思ったわけです。音楽や映画に乗せて、そこにあった物語、もしくはあったかもしれない物語、そんなことを書き連ねていけたらよいな、そんな風に思っています。

第7稿:男性と女性

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引けない一線が確実に存在している中で成される、

「友情」についての会話は、それはとても熱く、とても優しいもので。

 

双方の主張のどちらにも間違いは全く見受けられず、

ただ食い違っているのは、対象に対しての愛情の濃度というか、

むしろ、濃度が濃いからこそ考えてしまう疑念、というようなこと。

 

平行線を辿る会話の中で、対象を抜きにした、互いへの愛情からの会話へ発展し、

そこからは言葉を挟めないほど純粋な美しい時間が流れているだけでした。

 

 

片方は、Romanceの対象が同性の方でした。

 

問題についての会話が終わった後で、色々と話しを聞いたけれど、

少し驚いたのは、例えば私が女性と付き合うのと、全く何も変わらないということ。

 

私の勝手な偏見で、同性同士のカップルというのは、

異性同士のそれと違い、お互いのこともよくわかっており、

所謂煩雑なやり取りとは皆無の中で関係が成り立っているとばかり思っていました。

 

そうではなく、互いの努力の中でもちろん関係が成り立っていること。

 

当たり前だけど、自分に偏見があったのだな、と、発見させてくれました。

そして更に、自分の中で、大きな偏見がなくなった、素晴らしい夜でした。

これでまた一つ、私は私の納得のいく自分に近づけたな、と。

 

"He"というのは、"She"から”S"(saint)を奪った形だというのは私の考えですが、

"He"とか"She"ということではなく、"Living Thing"として愛を見つめること、

そうすれば、ひねくれた"S"問題も気にならなくなるようでした。

 

彼の話している姿を見ていて、頭に浮かんだことは、

「指を折り曲げる仕草が美しいな」とか、

「とても綺麗に、相手に分かるように、愛を持って言葉を紡ぐな」とか、

「炎の宿るその瞳が、たまらなく美しいな」とかでした。

 

 

心を奪われる瞬間というのは突然にくるものです。

たまたま私には、1日に1回必ず思い出す人がいて、

要は、そこはかとなく、今はその人に夢中になっていますが、

もしそれが無かったら、彼を欲しいと、思っていたかもしれないな。

 

そんな風に思ったら、前にお目にかかったのがいつか思い出せないくらい久しぶりに、

ひょっこりと、とても珍しい感情の芽が、顔を出したようでした。

 

帰り道では、優しい雨が、降っていました。

 

 

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