頭の脂肪を落とすための日記

月が綺麗で、風が吹く日に開設しようと思ったわけです。音楽や映画に乗せて、そこにあった物語、もしくはあったかもしれない物語、そんなことを書き連ねていけたらよいな、そんな風に思っています。

第3稿:夜空はいつでも最高密度の青色だ

「僕が最近見た映画では、これが一番だったなぁ」

 

待望の一服を挟んで、”カントク”が少年みたいな顔をして言うのでした。

 

”カントク”というのは、私が小学校の時に入っていた野球チームの監督だったからで、

とあることをきっかけに、今回で3回目の食事会を、先週にしたのでした。

 

なんか色々とこの映画の説明もしてくれたのですが、

例のごとく私はあんまり覚えておらず、

カントクがこの顔で勧めてくる時は、大体私にも合うやつなんだよな、

なんて思い早速ポチッと購入したのでした。

 

で、本日。

 

最近やたらに風が強いなぁと思いつつ、

本当に嫌なのでゾンビみたいな目をしながら原付に跨り会社に向かい、

21時頃には「飽きた」という正当な理由の下、会社を出たのでした。

 

帰り道のBGMは、この曲。

 

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月がぞっとするような明かりで街を見下ろしていて、

見つからないように肩をすぼめながら第二京浜を走って帰るわけです。

 

普段は月に見とれることが多いですが、今日はそうではなかったのです。

そうしてみると、どうやら空が随分に青いことに気づきました。

 

「あぁなるほど。では今晩はあの映画を見ねばなるまい」

 

途中銭湯に寄ったりしつつ、家に着いて早速鑑賞を開始したのでした。

 

さて、ここからが本題。

 

映画はとても素敵でした。とても、心地良いものでした。

それ以外に言葉が見つからないので、内容含めて大部分は、割愛。

(この「割愛」って言葉、いいよなぁ。

「愛」を持って「割く」、ということでしょう。

「離婚」ってのも「割愛」にすればよいのじゃないかしら。

 そうしたら離婚って事柄にも、もう少し柑橘系の香りが足されるはず?

 それとも、もっと血の味が増えるかしら?笑)

 

途中、主役の女性が実家に帰って妹に言われる台詞、

「お姉ちゃんは、今まで人を好きになったことがないんじゃないの?」

 

げぇっと思いました。最近はよくこの言葉を耳にするなぁ…

 

そうもなると私自身と重なり合ってくるわけでして、

うーん…ぬーん…と思いながらも映画のストーリーを追いかけていったわけでした。

 

しかし、最後10分ほど美しい場面が続き、

ラストシーンが終わった瞬間に、どうも妙な感覚が私を通り過ぎていきました。

それは随分懐かしく、心地よい感触の風でした。

 

多分、今の私にはそれが一番本当に大事で、

映画でなく実生活でそれを感じられる瞬間を見逃してはならぬ、

ということなのでしょう。

漠然と思っていたそんなことが、

ほんの少し確信に近づいた、そんな2018年折り返し初日の夜でした。

 

あぁ!今夜は寝るには勿体ない!